我がもの顔

 7月3日の夜から翌4日の未明にかけて、住居は大変な騒々しさに覆われた。ベトナム人宿泊客の一団が一泊した。そのご一行が、やりたい放題だった。おそらく酒に酔っていたのだろう。廊下で奇声を発する。部屋のドアを開け放ちTVを大音量で流し続けながら、おそろしく大声で大勢で会話し、笑い転げる。廊下をどたばた走り回る。こんな状態が、夜の9時頃から、翌日の早朝4時頃まで延々と続いた。
 多少のうるささなら旧住居では日常的であった。しかし、これは許容の限度を越えている。とくに、私の向かいの部屋が、一行のたまり場となってしまい、もっとも騒々しかった。自室のドアを開け、ひとこと「率直な物言い」で注意するか。しかし、相手は酔客だ。万が一、逆上されて刺されでもしたら、などと妄想がうずまき、結局言い出すことができない。
 日づけが変わる深夜12時前に、宿直夜勤の清掃担当の従業員がフロアに上がってきて、どうやら注意しているようすなのが、部屋の外から聞こえてきた。
従業員「ここは、ホテルです。みなさんの家ではありません。みなさんのほかにも宿泊しているお客さんがたくさんいます。外国人の宿泊客(私のこと?)もいます。だから、他の人たちに迷惑をかけないように、もう少し静かにするようおねがいします」
酔客たち「おー、おー、わかったぞーい、わかったよ」

 おお、従業員が直接注意してくれるなんて。しかも、ベトナムの人たちが好む婉曲な物言いではなく、ずばっと率直な物言いで注意しているではないか。
 これで平穏な夜が戻ってくるか。
と思ったのは甘かった。甘すぎた。
 5分するかしないかのうちに、もとのもくあみ。一団は、騒音を周囲に遠慮なくまきちらすのを再開する。
 私自身も、眠れず、かといってうるさすぎて何もできず、ただベッドの上を頻繁に寝返りしながら時を過ごす。
 一団のどんちゃん騒ぎが落ち着いたのが4時前。
 結局、眠ったのは4時過ぎだったと思う。

 翌朝、宿直の従業員にきのうはとにかくうるさかったですねーと言うと、従業員も「ほんとうにそのとおりだよ。わたしたちも、ほとんど眠れなかったんだから」
 ここまでハメを外しどんちゃん騒ぎをする宿泊客はさすがに多くはないらしい。
 新住居で生活をはじめたこの2週間半の期間、ここは結構宿泊客でにぎわっていて、週末は、今回ほどでないにしても、結構うるさくなる。とくに、廊下など公共のスペースで、まるで自宅であるかのように、大声で話し、廊下でたむろし、歩きたばこをふかすといったベトナムの宿泊客が多い印象を受けた。これらの場合、夜の11時までにはほとんど静かになった。

 時期的に学校は夏休みに入っているベトナム。グループでの宿泊などの利用がこの時期、とくに多いらしい。
 いっぽうで、静かな夜は、とことん静かで、快適である。
 自分自身の努力だけではどうにもしがたい不可抗力的な要素なだけに、できるだけ、そうした快適な夜に多く恵まれることを願う。

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